私をひらいて生きる

明けましておめでとうございます。
昨年は違いを認め合えないことから起こる、争いや力の暴走が
ますます表面化した一年だったように思います。
2023年は違いから生まれる力が、
新しい何かを創り出せるような一年にしていきたいですね。
本年もよろしくお願いいたします。

年始の目標はあまり固定して考えていませんが、
その時々の自分のテーマはあります。
今の私が感じているのは、「私をひらく」ということ。
これだけだと抽象的でちょっと分かりにくいかもしれませんね。

色彩心理を伝えることを仕事にしてから、結構長い時間をかけて
自分の中にあるものを色で取り出したりみつめてきました。
でも見えないことの方が圧倒的に多くて、
見ようとすればするほど見えなくなるものでもあるな…と思っています。
それが大事なことであればあるほど簡単に他の誰かに見せるものではないし、
自分自身にも見せたくないのかもしれないですね。
心の奥の方に、ぎゅっと閉じて大切に守っているのですから。

でも時に、内側から開いてくるときがあります。
それは人に言われてする事でもないし、無理にすることでもなく
時が来てつぼみが開くように、自然にそうなる感覚です。
もしかしたら何かとの出会いや別れがきっかけかもしれないし
季節の巡りのような自然のリズムかもしれず、
無意識に自分に働きかけていたのが積み重なった結果
かもしれない。
だから焦らずに、これからも自分の中を見ていこうと思います。

自分が歩いた分、景色は変わる。
立ち止まってもいいから、歩き出す勇気をもって。

今を一緒に歩いていきましょう。

にじいろアトリエ 牧村幸恵