新しい時代に向けて
いよいよ、「平成」の時代が終わり「令和」の時代がやってきます。
昭和から平成に変わった時に高校生だった私。
あまりに突然に世の中が変わった気がして、かなり後になるまで
「平成」になじめませんでした。
それから30年、バブルもはじけ、就職氷河期をくぐり、
大きな自然災害が何度もありました。
私自身も何度も転職したり、悩んだり転んだり、
そのたびに周りに助けられ、何とか手繰り寄せたきっかけで
ここまで来た気がしています。
そして、今思うのは、昭和の時代の影響の大きさ。
もしかしたら、平成の間、昭和で(先人たちのパワーも借りて)
溜めた勢いの惰性もあって進んでこれたのではなかったか?
そして、それは、日本全体にも言えるのではないか。
ここから先は、もうそれは通用しない。
みんな、自ら選び取って、自分の力と、自分の責任で、時代を進めていかなければ。
若い人たちが自分で考えて前に進む力をそがないように、
古いやり方や考え方を押し付けない。
そのうえで、良いものは時代を超えて良い、と胸を張る。
そんな風に、生きていけたらと思っています。
前を向いて歩いていくことと同じくらい、いえその為に、
自分を振り返り、見つめ、学ぶことも大切にしながら。
歴史を忘れてしまうことは、自分自身を頼りなく、不安定にします。
それは、個人も国も同じではないでしょうか。
平成最後の桜は、ことのほか長く私たちを楽しませてくれました。
来年もまた、美しい花を咲かせてくれると信じて。
それは、今年の花とは違う花、でも受け継がれた花。
ここから始まる、新しい時代の平和と幸せを祈りながら…。
令和の時代も、どうぞよろしくお願い申し上げます。